〜商工会シリーズ〜

“ISO”とは?

アイソ・ラボ有限会社   代表取締役 平川雄典(ひらかわ ゆうすけ)



第四回 どんなマニュアルを作れば経営に役立つか?


皆さんこんにちは、ヒラカワです。
前回は、ISO9001の正体についてお話ししました。
今回は、どんなマニュアルを作れば経営に役に立つものになるかについてお話ししましょう。

皆さんは、ISO9001を取った先輩企業のマニュアルをご覧になったことはありますか?

  ええ、見ました。
  すごく分厚くてビックリしました。
  5センチのバインダーに目一杯詰まっていました。
  とても、うちじゃ作れないと思いました。

こんな回答がかえってくることがあります。
確かに先輩企業は分厚いマニュアルを作っているケースがあります。
実はこれって間違いなのです。

ISO9001は、そんな5センチもあるマニュアルを作れって言ってません。
企業によって文書化の程度は異なるのは当然と言っています。

私の経験だと、50ページ程度のマニュアルが1冊あれば十分です。
私がここで言っている50ページって、品質マニュアルに手順書を含めた総ページ数です。

従来方式の総ページ数は、150〜1000ページもありました。
それを私が独自開発した手法を使って作れば、50ページ1冊で済みます。

沢山作っても、誰も喜びません。
作るだけ無駄です。
時間を沢山もってますか?
読むのにうんざりするようものを作るより
ポイントを抑えた必要最小限が一番良いのです。

  そんなに薄くても良いのなら楽ちんですね。
  で、マニュアルの中身はどうすれば良いですか?

以前に、品質マネジメントシステムは、「仕事のやり方」だとお話ししました。
ここでもう一度尋ねてみたいと思います。

御社には、仕事のやり方はありますか?
  当然、あるに決まっているじゃないか。

何度も、同じお客様から繰り返しの注文をもらっていますか?
  ああ、もらっているよ。

じゃ、マニュアルはなくても仕事はできるのですね。
  ああ、できるに決まっている。

では、もともとマニュアルは要らないってことですね。
  あっ、そういうことになるね。

ISO9001は、
品質マネジメントシステムを確立し、文書化し、実施し、維持改善せよと言っています。

分かり易く言うと、
仕事のやり方を確立しなさい、
仕事のやり方を文書にしなさい、
書いた文書の通りに実施しなさい、
仕事のやり方を維持改善しなさい。
となります。

  あっ、わかった。
  いまやっていることを、
  やっている通りに文書にして
  マニュアルを作るのが一番良いようですね。

そうなんです。
いまやっていることを、やっている通りに文書にするんです。

そうしていない先輩企業の多くが「取る前はたいへんだった。 取ったあとはさらにたいへん」
なんて言ってます。

とてもやれないと言って途中で止めてしまったり、ISO9001が
USO800(うそ八百)になったりしています。

ISO9001は漢方薬みたいなものだと思って下さい。
ISO9001を取りさえすれば、企業は良くなると思っていらっしゃるのでしたら、
それは間違っています。

ISO9001が求めているのは、仕事の確実性を上げて、まず不良品を作らない、
不良品をお客様に提供しない、お客様からクレームを言われないようにすることを求めています。


  今やっていることを、やっている通りにマニュアル化するだけだったら、
  経営改善にならないじゃないですか?

いや大丈夫です。
そのことについては次回にお話ししましょう。


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